長年英語を勉強しているのに、英語が全然聞き取れないという悩みを持った方が多いのではないでしょうか。
英語の教材、またはBBCやCNNのニュース英語はなんとなく分かるのに、映画やドラマで話されている英語は全く分からない!という悩みを持つ人は多いかと思います。
自分自身もウン10年英語を勉強していますが、未だに英語が完全に聞き取れる訳ではありません。
なぜこういったことが起こるのでしょうか?
ネイティブの発音とは
例えばあなたが外国人で、日本語を勉強していると想像してください。
日本語で「Thank you」は「ありがとうございます」と教わるでしょう。
くだけた表現として「ありがとう」というのも習うと思います。
日本人全てが「ありがとうございます」「ありがとう」と発音するでしょうか?
場合によっては「あっざまーす」という感じで崩れた言い方をすることもありますが、これでも日本人同士ならニュアンスで「ああ、ありがとうございますと言っているんだな」と理解できます。
あなたが日本語を学習している外国人だった場合、「あっざまーす」が「ありがとうございます」だと理解できるでしょうか?
これと同じ現象が英語でも起こっているのです。
教科書英語の限界
教科書で勉強した英語では、実践で太刀打ちできません。
なぜならネイティブスピーカーは、まず(日本の)教科書通りには発音しないからです。
正しい英語でなくてもネイティブ同士ならニュアンスで通じるものが、ネイティブではない我々には理解できないのです。
結局は慣れしかない
ネイティブ同士の会話を完全に理解するには、単純に慣れるしかありません。
単に耳が慣れているかそうでないか、というだけの話です。
そういった意味で、留学して一定期間ネイティブの会話に晒される状況に自分を置くのは意味があります。
前提知識も必要
例えば誰かが「犬も歩けば・・」と言い出せば、その先には「あ、棒に当たると言おうとしているんだな」と予測できます。
英語でもこれと同じことが起こるので、熟語やことわざ、格言などの前提知識があれば、完全に聞き取るまでもなく「この人はあれを言おうとしているんだな」と分かる訳です。
我々日本人も普段の会話の中で相手の言っていることを一字一句聞き取っている訳ではなく「相手はこれを言おうとしているんだな」と、ある程度予測をしながら聞いているのです。