値上がりを期待して株を買うと、その瞬間からどんどん株価が下がってしまう、は誰もが経験することではないでしょうか。
自分が株を買うとなぜか下がる。
これまで順調に上昇してきた株なのに、自分が買った瞬間から、まるで誰かが自分の取引を監視しているかのように下落に転じて損する、というのはよくある話です。
中には「証券会社が自分に対して意地悪をしている」などと言い出す人もいますが、もちろんそんなことはありません。
「チクショー、また俺が買ったら株価が下がりやがった」では進歩がないので、そうなってしまう原因を探ってみます。
買うタイミングが遅い
順張りで上昇基調の株を買う場合、既にここまで上昇してきているため、
- さらに上昇の余地があるのか
- この辺が一旦天井なのか
をよく調査する必要があります。
また直近で上昇してきているのであれば、その上昇の原動力が何で、今後もまだ上値を追う可能性があるのか、が重要です。
既に天井圏でほとんど上昇の余地がない株を買うと、当然そこから下がることになります。
押し目(上昇一服の場面)で買ったつもりがその後下がった場合、下落トレンドの初動の可能性もあります。
上昇トレンドに乗る場合はもちろん早い方がいいので、既に十分上昇している場合は注意しなくてはいけません。
買う場合は、上昇トレンドが崩れたと思える位置に逆指値を置くことを忘れずに。
逆張りをしている
株価が下がっている途中で「そろそろこの辺で下げ止まるだろう」と思って買うと大抵の場合、株価はさらに下落します。
下落の勢いが止まらない途中で買うので、当たり前に下がっていきます。
「落ちるナイフは掴むな」
という格言がある通り、下がっている株を買うのであれば、底を付けて反転上昇が確認できるタイミングまで待たないといけません。
ニュースで買う
その企業に何らかの大きなニュースが出た場合、そこから買ってもそのニュースは既に株価に織り込まれています。
ニュースの後に株価が上昇していた場合は注意が必要です。
通常好材料が出たタイミングは、それ以前からその企業の株を持っていた人が売るタイミングであることが多いです。
チャート分析が不十分
短期トレードで短い時間足のチャートを見ていると陥りがちですが、5分足だけを見て「天井」「底」などと認識してしまうと、日足で見たら重要なチャートポイントに近い位置だった、ということがあります。
短期トレードをする場合でも、日足チャートで傾向を把握しておかないと、重大な間違いを犯してしまう結果になります。