日本の競馬では、レースの直前に馬体重が発表されます。馬の体重の増減に意味はあるのでしょうか?
最初に結論を書いてしまうと、ズバリ
馬の体重に意味は無い
と思っています。
現にレースの度に馬体重を発表するのは、知る限り
日本と香港だけ
です。(もしかしたらどこかのマイナーな国の競馬で馬体重を発表しているケースがあるかもしれませんが)
少なくともヨーロッパの競馬では、レースの度に馬の体重を測ったりしません。
なぜ馬体重の発表があるのか
本当の理由は知りませんが、
馬券予想のファクターの一つとして(サービスで)提供されている
のだと勝手に思っています。
または、穿った見方をすると、負けた時(または外れた時)の言い訳に使えるから?とか、その程度のものではないでしょうか。
私が馬体重を気にしなくなった経緯
人間の勝手で、なぜか「2ケタの増減」だとなんとなく競馬に影響があるように感じてしまうものです。
でも長く競馬をやっていると、
- 長期休養明けでプラス20キロ
- 調教も強くやっていない
- 明らかに腹回りが太く見える
- パドック解説者も太目残りだと言っている
- なので馬券からは消し
などと予想して、レースではあっさり勝たれる、なんてことがザラにあります。
そんなときのパドック解説者のレース後のコメントは
「体重が増えたのは成長分」などと平気で言うわけです。
でもよく考えてみると、馬の体重は、大雑把に言えば人間の10倍ほどあります。
馬体重プラス10キロだと、人間ならたった1キロ増えただけです。
これで競争能力に影響があるか?と考えると、かなり疑問です。
というか、予想のファクターとしてはほとんど役に立たないと考えています。
馬体重を気にするケースは
とは言うものの、予想の際には必ず馬体重をチェックしています。
馬体重が予想の参考になるケースを挙げてみると、
休み明け
2ケタ以上の増減がある場合は、一応気にします。
その際は、調教時計や厩舎コメントと合わせて考えます。
例えばコメントで「まだ太い」とあるのに実際はそれほど体重が増えていないなど、ギャップがある場合は馬券のヒントになります。
前走で大幅な増減があった後
こちらも同様で、例えば「体重が減っていたので前走後は馬体の回復に努めた」と言っているのに今回さらに減っている、などギャップがあるかどうかをチェックします。
逆に「太かったので強めの調教をした」とコメントがあるのに、実際は更に増えて出てくるときも怪しいです。
輸送競馬
まだキャリアの浅い2歳馬、3歳馬が関東⇔関西へ輸送すると、体重が大きく減ることがあります。
400キロぐらいしかない馬が輸送でマイナス10キロで390キロ、だったら馬券的には切り、という考え方ができます。
パドックで発汗がひどいなどの要素が加われば、自信を持って消せるときもあります。